ホテル・ムンバイ

ホテル・ムンバイ

衝撃!!!!

ホテルムンバイ 観賞しました。

 

評価も素晴らしく、ずっと観たかった作品。
しかし、同時に「かなり重たい」「精神的に辛い」というレビューも多かったため、覚悟をして観てきました。

この映画は、2008年に起きた[ムンバイ同時多発テロ]の際、タージマハル・ホテルに閉じ込められた500人以上の宿泊客と、プロとしての誇りをかけて彼らを救おうとしたホテルマンたちの姿を描く作品。

観賞後、感じたことがあまりにも多かったのですが、先ず一言で感想を述べるとすれば

「この映画は一人でも多くの人に観てほしい」。

これに尽きる。

本当に忙しくて時間がないという人は仕方がないとしても、

仕事終わりに酒など飲みに行ってる暇があるのなら、家でゴロゴロ寝てる暇があるのなら、YouTube動画ばかり観てる暇があるのなら、

1,900円を握り締めて映画館に走るべき!!
2千円足らずのお金と、たった2時間という時間で、こんなに大切なことを多く学べる機会なんて滅多にないことだから。

テロという恐ろしさ、立ち向かった人たちの勇気、一流から学ぶホスピタリティー、世界に必要な愛、これらを1本の映画として見事にまとめ上げた製作陣と、モデルとなった人々に敬意を込めて、このレビューを書きます。

今年2019年も、素晴らしい映画が数多く公開されているが、僕の中で『No.1』映画はこのホテル・ムンバイに決まるかもしれない。
それくらい衝撃だった。

劇中、リアルに描かれるテロの様子はあまりに惨い。
世間のレビューにもあるように、観ていると精神的にかなり辛いものがある。

映画だけでもこんなに恐ろしいのだから、実際にテロに巻き込まれ、この惨劇を目の当たりにした人たちの気持ちを考えると、言葉には言い表すことができない苦しさが込み上げてくる。

同時に、こんなことも感じた。
事件に巻き込まれた被害者の苦しみは計り知れないが、テロリストとなった少年たちもまた、被害者なのではないだろうか。

未だに世界中でこのような子供たちが殺人者(テロリスト)として育てられていることを考えたら、こんなに悲しいことはない。

この映画は様々な側面から、あらゆる現実を突き付けられる。

その現実から目を背けずに世界を知り、自分にもできる平和活動をもっとしていこうと心から誓った。

また、この映画を観て本当に心の底から感心したのが、タージマハル・ホテルのホスピタリティーだ。
このホスピタリティー精神は感動せずにはいられないほど素晴らしかった。

映画では描かれなかったが、2008年のテロでは日本人も数人被害に遭っており、こんな話がある。

テロの最中、ある客がタージマハル・ホテル内のバーに逃げ込み、「どうせ死ぬなら酒を飲みながら死んでやる!」と言って、高級なシャンパンボトルを開けたそうだ。
すると、その音を聞いて、ホテルのウェイターが飛んできた。
勝手に高級シャンパンボトルを開けたことで注意されるのかと思いきや、「お客様!それはワイングラスです!今シャンパングラスをお持ちします!」と言ってすぐにシャンパングラスを用意してくれたのだ。

映画の中でも、テロの最中でありながら、あらゆる場面でタージマハル・ホテルの従業員たちによるホスピタリティー精神が描かれる。

現在、自分のことで精一杯になっている(精一杯だと思い込んでいる)現代社会人は、この「おもてなし」精神をもっと学ぶべきではないだろうか。

大変な状況の時こそ、自分が本当に辛い時こそ、人を助け、人に優しくできる心を僕も持ち続けたい。

★★★★★

ホテル・ムンバイは、「映画」としてのクオリティもとにかく素晴らしかった。
脚本、画カット、場面展開、人間の心理描写、どこを切り取っても傑作としか呼べないだろう。

そして同時に、「実話」である人間ドラマとしても本当に観ることができてよかった。

レビューでは「泣いた」というコメントが多かったので、僕も泣くだろうなと覚悟していたが、泣いたなんて表現では足りないくらいの号泣だった。
あらゆるシーンで涙腺が崩壊した。

これは言葉にするのがすごく難しいけれど、感動して泣いたとか、悲しいから泣いたという単純な涙ではなく、何故か「止められない涙」が溢れ続けた。

決して感動系の「泣ける映画」だとか、「泣かせる映画」というジャンルではない。

あまりにも惨いテロを目の当たりにし、自分の心臓をえぐられるような危機感の中、人間の「命の尊さ」を痛いほど感じるから涙が止まらないのだ。

辛く、悲しい物語だが、その中に実在した本物の「勇気ある者」たち。

どうかその勇姿を、そしてこの惨劇を、現代日本という国で平和に生きる人たちこそ目に焼き付けてほしい。

 

 

 

 

StunningWorldArts

久竜正義